大好きな印刷さんが転勤になってしまった。
デザイナーになって最初に担当してもらって、それからずーっとお世話になってる方。
「○○印刷のSですけれども〜」という電話口の緩い声も、
「確かにお預かりいたしました」という時のお辞儀の深さも、
「このトーンジャンプはよろしくないですよね。。。本当にすいません。。。」という時の
私よりがっかりしてくれる顔も、 全てが大好きで、尊敬していた印刷さん。
DDCPってなんですか?の時代から丁寧に教えてくれて、私のはじめての印刷物はこの人が携わってくれた。
彼にとっては栄転なのだが、行かないで欲しい。
もっと一緒に仕事して、色んなことを教えて欲しいし、一緒に喜んだりがっかりしたりしたい。一緒に仕事がしたい。
今書いてていても、心からそう思う。
ただ、仕事をしていてそう思われることは本当に幸せなことだろうな、と思う。
彼の実直さが私に(他の人もそうだろう)そう思わせるのだけれど、
私もあと何十年かかるかわからないけど、誰かにそう思われるような仕事の仕方ができるようになりたいのだ。
人にはそれぞれ事情があるから、寂しいです とかは言わないけど、何っていっていいのか。
とにかく、
どうかこれからもお体に気をつけて、元気で幸せでいてください。 と思う。
結局、大切な人との別れ際はいつだってそれしかない。