31 Oct 2010

Il mio tesoro

美しいものとか素敵なものを見つけて憧れてわくわくしている時間はとっても幸せで、
手に入れるために努力している時も幸せで、
それを手に入れた瞬間は最高で、でもそれは儚くて脆くて、忘れていくものだけど、
時々思い返してわくわくできる。
それこそ、ものを所有することの幸せだと思う。

かけがえのないものはいつもそう感じていることより、ふと気づかせてくれるからこそ心が震える。

これから何度もこれに心震える時があるんだろうな、と 今から楽しみです。

くちなしは私の特別な花なので。


29 Oct 2010

none but air

人間の土地を読み始めた。

星の王子さまの「かけがえのないものをかけがえのないものにしたのは、それに費やした時間だったんだ」という言葉にゆれたけど、
今日は「つとめなければいけないのは、自分を完成することだ」という言葉がつきささった。

この人は本当にいいな。

私は空の話が好きで、今日のタイトルも森博嗣の好きな本。このシリーズがすごく好き。

部屋のドアに貼っている写真。
この写真をとってた頃は
自分の不完全さがわからなかったけど、今の自分は不完全であることに気がついている。
何をなくしてなくしたものが自分にとってなんだったかをわかっているし、それがいかにかけがえがなかったかもわかる。
この写真をとってた頃は
「ぼくが今よりも若く まだ人生の苦渋を知らなかった頃 空はいつも真っ青だった」ってページに付箋まではっちゃうほどだったけど、
なんか今も 私の空は真っ青だ。 それでいいのだ、それで。

27 Oct 2010

THANK YOU

今日すごく嬉しいことがあった。

なんていうか、もう、本当、幸せである。



21 Oct 2010

Camellia sasanqua



今年も山茶花がさいてくれた。



うちはマンションで、さして広くないベランダが2つしかないが、植木がいっぱい。
この山茶花は私がまだ小さい頃に家にきて、
いつの間にかおいやられて今では一番端にいて、あまり目立たない存在だけれど、毎年きちんと、花をつける。
その花がまた素敵だ。

山茶花は白が好き。
うちの山茶花は野生の山茶花のように、白くて、少しふちが赤みがかっている。


清楚で清々しいけれど、木はとても強くて丈夫で、本当に素敵な花だ。
花びらの内側の影が美しい。黒っぽい艶の有る葉の中に隠れるように咲く姿がいい。
これが咲いて、昨日母が「咲き出したから終わる前に飾るの」
といって一輪挿しにさしていたのを撮ったのだけど、
こうして書いてると本当に花はいいなあと思う。


ずっと家にいる木で、うちは立派な庭もなく、手狭なベランダのこころもとないプランターに植えられた弱々しい山茶花が、
なんでか毎年律儀に咲いてくれて、 母はまた  今年も咲いてくれて」

と喜ぶんだけれど、私もそんな風に植物を育てられる人間になりたいもんだと最近思う。
自然は私には脅威すぎるから、こういう安心させてくれる手元の自然がとても可愛らしく思える。
いつか自分で花木を買って自分で育て上げるのは、子どもの時からの夢。

山茶花の学名は Camellia  sasanqua。 
Camellia は椿。
椿も山茶花も、潔さのある女性に似合うけれど、山茶花の方がやっぱり女性的。
椿がぼとっと花ごと落ちるのに対して、山茶花はあまり花弁が変色しないうちに、花びらを散らして散っていく。

椿よりも、山茶花が好き。


19 Oct 2010

farewell

大好きな印刷さんが転勤になってしまった。

デザイナーになって最初に担当してもらって、それからずーっとお世話になってる方。

「○○印刷のSですけれども〜」という電話口の緩い声も、
「確かにお預かりいたしました」という時のお辞儀の深さも、
「このトーンジャンプはよろしくないですよね。。。本当にすいません。。。」という時の
私よりがっかりしてくれる顔も、  全てが大好きで、尊敬していた印刷さん。
DDCPってなんですか?の時代から丁寧に教えてくれて、私のはじめての印刷物はこの人が携わってくれた。


彼にとっては栄転なのだが、行かないで欲しい。
もっと一緒に仕事して、色んなことを教えて欲しいし、一緒に喜んだりがっかりしたりしたい。一緒に仕事がしたい。
今書いてていても、心からそう思う。
ただ、仕事をしていてそう思われることは本当に幸せなことだろうな、と思う。
彼の実直さが私に(他の人もそうだろう)そう思わせるのだけれど、
私もあと何十年かかるかわからないけど、誰かにそう思われるような仕事の仕方ができるようになりたいのだ。


人にはそれぞれ事情があるから、寂しいです とかは言わないけど、何っていっていいのか。

とにかく、
どうかこれからもお体に気をつけて、元気で幸せでいてください。  と思う。


結局、大切な人との別れ際はいつだってそれしかない。

17 Oct 2010

prize


会社の元先輩と3ヶ月ぶりに会う。
先輩だけど友達で、敬語だけどすごく近い人です。似てないから楽しい。

デザイナーがあふれているんだな、と、その中で私にオリジナリティは今は全く必要とされていないんだな、と強く感じて、
がっかりする事も、見失いそうになることもあるけれど、
デザインをする事で、私は社会にコミットしているのだと強く感じる。
その感覚が今は自分を支えているし、面白いのだ。
だけど毎日の中ではそれも揺らぎやすいから、離れたところから同じ事をしている人にうなづいてもらうと安心する。

彼女といくつもの仕事を通して、一緒に色んな人と関わってきた。
彼女がいるから3年続いたし、彼女がいたからやりきらなくちゃいけないという意識をもてた。
彼女の仕事をひきついだから、それを最後まで全うしたいと今は本気で思う。

3years

中目黒にあるレストランの3周年パーティー。
母と母のお友達が主催だったので何かと手伝い、中高の同級生に演奏をしてもらった。(ありがとう!)



音大で声楽をやりながら子供のころから習っているアルパでも活躍している才女。
アルパというのは南米のハープだそうで、小学生の時ブエノスアイレスに住んでいたときにであったそう。素敵。







ブエノスアイレスといわれたらブエノスアイレス午前零時と宮本輝くらいしか思いつかないマイライフなので、
彼女と同級生じゃなかったらきっと出逢わなかった楽器だと思う。







私の人生でブエノスアイレスに住んでた知り合いは今のところ彼女しかいない。ぜひ行ってみたい。

私は楽器に疎いけど、本当にキレイな音色の楽器。3月にCD発売!
11月にはオペラシティーで演奏会もあるそうで、目覚ましい活躍っぷりです。

素晴らしい経歴チェキラー


そしてambiance。
オリジナルの付加価値をつけてくってなかなか出来る事じゃない中で、今かなり大活躍してらっしゃいます。







シェフも彼女も、経歴はもう額縁にいれて飾りたいような素晴らしい人だけど、
結局ものを作る姿勢が二人の魅力になってる。
しかも道は違っても、形に残って確認できるものじゃない事を作る道を選んで、
楽しんでる二人なので私みたく手に取って形に残る事をしてる方から見ると、潔くて、からっとした印象。


学歴より経歴だし、経歴より仕事への実直さだと久しぶりに確認した。






がむしゃらさでもポジティブさでも人当たりの良さでもなく、「実直さ」こそが仕事を形にしていくんだと今でも思う。


素晴らしい経歴チェキラー


3周年おめでとう!

15 Oct 2010

There I am



自分で色を指定できる日がきた。

たったそれだけだけど嬉しくて涙がでた。








それが嬉しいと思える気持ちがまだあったことも嬉しかった。

仕事がくれる幸せは、儚くない。




There's nothing so sad












こうやって並べて思い返せば、


こういう時間が自分の全てだったらどんなに幸せだろうか、とふんわり思ったりもするけれど、


そうじゃない時間がこの時を幸せにしてくれてるんだと気が引き締まる。


それに、幸せを目指してる時間こそが幸せだったように感じる。

Today is not the same as yesterday













13 Oct 2010

London3










L&W

ファッションウィークはウィーンでも同時期に開催。
こっちは全然見なかったけど、ウィーンナーのファッションは・・・・だったので、
若手がこれから相当頑張るっていう場所なんだと推察します。
規模は小さかったけどオーストリア的におしゃれなボーイズガールズが集まって、MQはよりおしゃれになってた。
というか、MQはおしゃれです。
ステファン・サグマイスター出身地、ウィーン。
それ故に?ウィーンのグラフィックは素敵。



MQの展示ポスター



もらえる紙ものは全てもらう私はもろもろ採集。


こちらはロンドンファッションウィークのタブロイド。





そして広告わくにはH&M。

つづいてウィーンでMQで集めたもの



1コマづつ微妙にコートかけてる。


チケットの半券。

ウィーンは目的無く歩いてても一日中興奮できると思う。
サインとかロゴとかわ!と思うほど綺麗で嬉しい街でした。




これはMQのトイレのサイン。このモデル立ちは今回の旅行で一番のグッジョブでした。

12 Oct 2010

London2

ロンドンファッションウィークに潜入。


             ポスターのこのサイズ感いいな。


潜り込む感じで潜入したんですが、素敵な建物の中でした。






私でも入れるくらいのノリですから、ゆるいです。


しかしなんの期待もしないでふらーんと行ったわりに大興奮。
なんか結構かわいい人がいっぱいでした!




この人マルニを着こなしてて素敵だったのに服全く見えず。


この日は夜はおしゃれピザを食べに連れていっていただく。



フジコヘミングの様な人がいて隠し撮り。赤髪でおしゃれだった。


にぎわう夜。



この街はどの世代も時代に対しての卑屈さを感じないし自由におしゃれでいいなと思う。





夏行くはずだったロンドン。今年は秋の思い出になりました。